アカハライモリの魅力と飼育のコツ
アカハライモリは、お腹に赤やオレンジのまだら模様が入った、とってもキュートなイモリです。飼い主さんにも仲良くなれるので、ペットとして大人気なんですよ。
この記事では、そんなアカハライモリの生態や特徴、繁殖、値段、混泳、病気、冬眠の方法など、飼育に役立つ情報をたっぷりお伝えします。
アカハライモリは、日本の固有種で、北海道以外の全国に広く分布しています。地域によって体色の個体差が大きく、背中もオレンジ色になっている個体や全身が真っ黒の個体、全身が真っ赤の個体などがいます。背中とお腹のコントラストが美しいですね。
アカハライモリは、1ヶ月に1回ほど皮膚を新しくすることがあります。ヤモリのように一枚ずつ脱ぎ捨てるのではなく、人間の古い角質がポロポロと剥がれるような感じです。この時期は皮膚が敏感になるので、触らないようにしましょう。
アカハライモリは、感情豊かなイモリです。嬉しいときや怒ったときには、きゅっきゅっと可愛らしい鳴き声をあげることがあります。飼い主さんの顔を見ると、喜んで寄ってくることもありますよ。人に懐くことはありませんが、なれると一緒に遊んでくれることもあります。
アカハライモリは、日本のレッドデータでは準絶滅危惧種に登録されています。絶滅の危険は低いですが、乱獲によって個体数が減っているのです。野生や販売している個体は飼育できますが、不必要に捕まえるのはやめておきましょう。自然の生き物を大切にしましょうね。
アカハライモリの飼育環境の作り方
アカハライモリの飼育に必要なものは、水槽、ろ過フィルター、ライト、蓋、底砂、流木、石などです。水槽は、最低でも45cm以上のものを用意しましょう。複数飼いするときは、60cm水槽で4匹までが目安です。
ろ過フィルターは、水位が低いのでコーナーフィルターか投げ込み式フィルターがおすすめです。水質を維持するために、水温が高くならない時期であれば1週間に1回、1/3ほど水換えをしてあげましょう。
ライトは、水温が上がりにくいLEDタイプのものが良いです。ライトを入れると、アカハライモリの色が鮮やかになり、見ていて楽しいですよ。
蓋は、アカハライモリが脱走しないように、網状のものをしっかりと閉めておきましょう。アカハライモリは、ガラス面を登って逃げ出すのが得意なので、注意が必要です。
底砂は、口に入らない大きさのものを選びましょう。喉が詰まってしまうと危険です。流木や石は、アカハライモリが休めるように、水中と陸地の両方に配置しましょう。水深は、10cm～15cmが適切です。アカハライモリは、肺呼吸をするので、水面まで上がる必要があります。泳ぎが苦手なので、水深が深すぎると疲れてしまいます。
アカハライモリの餌やりのコツ
アカハライモリは、肉食性で食欲旺盛なイモリです。野生では、小型の昆虫やオタマジャクシ、イトミミズなどを食べます。飼育下では、イモリ専用の人工餌がおすすめです。栄養バランスが整っているので、健康に育ちますよ。
人工餌に慣れない個体もいますが、最初はボーフラや冷凍赤虫などを与えて、徐々に人工餌に切り替えていきましょう。餌の頻度は、2日に1回、2口ほどで食べきれる量を与えます。食べ残しは、水質悪化の原因になるので、すぐに取り除きましょう。
アカハライモリは、口に入る大きさのものは何でも食べてしまうので、混泳には向きません。熱帯魚やメダカ、金魚、ドジョウ、エビ、カエルなどは、丸呑みされてしまいます。口に入らない大きさの魚でも、ヒレをかじられることがあります。混泳させるときは、ヒレが小さくて体が大きいタナゴやハヤなどの淡水魚がおすすめです。
アカハライモリの繁殖の仕方
アカハライモリは、気温が暖かくなる4月から7月にかけて繁殖を行います。飼育下では、オスとメスが1匹ずついれば、自然とペアになってくれます。発情期になると、お腹の赤色が赤紫に変わり、美しい婚姻色を見せてくれます。オスは、メスを尻尾で抱きかかえて、体をふるわせます。これは、精子を地面に落とす仕草です。
メスは、それを体内に取り込んで、受精します。体の中で卵が発育し、約1ヶ月後に産卵します。産卵は、落ち葉の中に白い卵を1個ずつ包むように産みます。初産では、50個前後の卵を産みますが、慣れてくると200個近くの卵を産むこともあります。
産んだ卵は、親が食べてしまうことがあるので、別の水槽に移してあげましょう。卵は、約2週間で孵化します。孵化した幼生は、オタマジャクシのような姿で、鰓呼吸をします。幼生には、冷凍赤虫やボーフラなどの小さな餌を与えます。幼生は、約3ヶ月で変態し、肺呼吸をする大人の姿になります。
アカハライモリの飼育の注意点
アカハライモリは、とても長寿なイモリです。平均して20年、最長で30年近くまで生きることができます。見た目に反して、長く一緒に暮らせるペットなのです。野生では、天敵が多いので、寿命が10年を超えることはほとんどありません。
アカハライモリは、皮膚に「テトロドトキシン」というフグと同じ毒を持っています。手で触った程度では問題ありませんが、目や口の中に入ると危険です。手で触った後は、必ず水洗いしましょう。また、他のペットや子供に触らせないようにしましょう。
アカハライモリは、低水温を好むイモリです。水温が26度以下になるように、冷却ファンなどで気温を調整してあげましょう。特に28度を超えると、危険な状態になります。水温を下げる方法がないときは、エアレーションを入れることで、酸素量を増やして水の流れを作ってあげましょう。3日に1回の水換えも効果的です。
アカハライモリは、冬眠をするイモリです。野生では、冬になると水底や落ち葉の中で冬眠します。飼育下では、冬眠をさせるのはとても難しいので、基本的には冬にはヒーターを入れて飼育しましょう。どうしても冬眠をさせたいときは、秋の終わりから気温の変化が小さい屋外に移動させて、たくさん餌を与えてしっかりと太らせてあげましょう。冬を迎える前には、落ち葉をたくさん入れて、水が凍らないようにだけ注意してください。
アカハライモリは、腹水病や水カビ病にかかりやすいイモリです。腹水病は、お腹が大きくなる病気で、水温が低下して体力が減少し、消化不良になったことが原因です。1週間ほど断食して様子を見てください。水カビ病は、体や尻尾に白いワタのようなものが付着する病気で、体のスリ傷から水質悪化で発生した細菌に感染します。ワタを手で軽く擦り落として、熱帯魚用治療薬であるグリーンFリキッドを規定量の1/5に薄めて1週間薬浴してください。
アカハライモリの魅力と飼育のコツのまとめ
アカハライモリは、お腹に赤やオレンジのまだら模様が入った、とってもキュートなイモリです。飼い主さんにも仲良くなれるので、ペットとして大人気なんですよ。
アカハライモリの飼育は、水槽やろ過フィルター、ライト、蓋などを用意して、水深を浅くしてあげることが大切です。餌は、イモリ専用の人工餌がおすすめです。繁殖は、4月から7月にかけて行われます。発情期には、お腹の色が赤紫に変わります。産んだ卵は、別の水槽に移してあげましょう。
アカハライモリは、とても長寿なイモリです。平均して20年、最長で30年近くまで生きることができます。見た目に反して、長く一緒に暮らせるペットなのです。アカハライモリは、日本のレッドデータでは準絶滅危惧種に登録されています。自然の生き物を大切にしましょうね。
アカハライモリは、皮膚に毒を持っています。手で触った後は、必ず水洗いしましょう。また、他のペットや子供に触らせないようにしましょう。アカハライモリは、低水温を好むイモリです。水温が26度以下になるように、冷却ファンなどで気温を調整してあげましょう。特に28度を超えると、危険な状態になります。アカハライモリは、冬眠をするイモリです。飼育下では、冬眠をさせるのはとても難しいので、基本的には冬にはヒーターを入れて飼育しましょう。アカハライモリは、腹水病や水カビ病にかかりやすいイモリです。病気になったときは、早めに治療してあげましょう。
アカハライモリは、とても魅力的なイモリです。飼育のコツを覚えて、アカハライモリと楽しく暮らしましょう。アカハライモリの飼育に興味がある方は、ぜひ挑戦してみてくださいね
